東京、浅草の体に優しいフレンチ・ライフフードレストランでランチ、ディナー
大人になった今、ぼんやりと霞んでいく、幼少期の何気ない日常。
そんな過去の思い出の中でもはっきりと記憶に残るのは、母と歩いた商店街の温かな風景です。
歩くたびに移り行くのは、焼鳥屋さんの香ばしい匂いや魚屋さんの活気ある呼び声。
買い物かごの中を覗き、母が買った食材たちがどんな逸品になるのかを想像する時間は
何にも代えがたく、幸せなひとときでした。
夕食の時間。机の上に並ぶのは母が作った料理で、さっきまであった野菜やお肉のかたちはなく、
「すごいなあ、美味しいんだもん。手品みたいだ」
なんて思いながら、祖父母や両親、兄弟と囲んだ食卓は心地よく楽しいものでした。
そうやって蓄積した思い出が、今の僕を必然的に作っているんだと思います。
兄の背中を追って入学した高校は、もちろん調理科を専攻。
きっと兄も同じ気持ちだったんだろうな、と振り返り感じます。
卒業を経て18歳の時から料理の道に入り、フレンチ料理店をメインに修業を重ね、次第に生まれてきた感情。
それは、“世代を超えてどんな方でも美味しく楽しめる料理を届けたい”という想いでした。
そのためには独自の調理法や味付け、食材の組み合わせ方が試されるわけです。
でもそれがまた僕にとってはワクワクすることで、楽しくて、やっぱり料理が好きなんだと思います。
そうして歩んだ人生の先に誕生したのが、
東京都台東区・浅草にあるフレンチ・ライフフードレストラン「et vous?(エヴ)」でした。
旬の食材をたっぷり使用
旬の食材は、その時季に必要な栄養素を
私たちに分け与えてくれます
舌とお腹にちょうどよいバランス
おいしい料理も食べすぎると逆効果に
腹八分目がいい具合
楽しく食べるためのひと工夫
器と音楽、
空間づくりにもこだわっています
1.からだにやさしい食べ方
からだに負担のかからない
順番で食べます
2.やさしい手触りの食器
土の香りがするような
人の手が感じられるような
食器を使います
3.地球にやさしい食材
なるべく自然に近い
育てられ方をした食材を
バランスよく
4.心にやさしい場所
ゆっくりと落ち着ける
空間をつくります
5.素材にやさしい調理法
素材の持っている
ポテンシャルを引き出せる
料理法を用います
6.からだにやさしい栄養
バランスのよい栄養を
おいしく摂取します
7.耳にやさしい音楽
食事は食べるだけでは
ありません
幸せな食卓には
心地よい音楽があります
8.時間にやさしい空間
忙しない日常ではなく、
森の中にいるような
ゆっくり流れる
やさしい時間を
9.目にやさしい色
見ているだけで
元気が出たり癒やされたり
ずっとみていたくなるような
色があります
10.肌にやさしい布
テーブルクロスやエプロン
肌に気持ちい素材の布で
幸せな肌触りの布が大切です
11.目にやさしい光
楽しく食べるためには
健やかな光や
しっとりとした温かみがある
光が必要です
12.やさしく包まれる風景
窓の外に見える緑や、木漏れ日
癒やしの風景と一緒だと
食卓が豊かになります
13.感受性に
やさしく触れるアート
発信力の強い原色アートは
強すぎて食卓には向きません
心の余白に残せるような
やさしいアートが必要です
人と人とのつながりを大切にする「et vous?」。
空間デザインは、信頼のおける花屋「アンヴェール」さんに装飾をお願いしており、
季節の花がドライフラワーになる過程から過ぎ行く時間を楽しく感じてもらえるようにしています。
人の手に触れる器もまた、陶芸家として尊敬する親友の「島岡 桂」が作る器をメインの料理で使っており、
岡部が直に触れた魅力ある陶芸家の器達をコレクションしております。
クリエイター同士、共感する想いを大切に、
同じ方向性をもって作り上げる空間は”愛情のリレー”として見事な一体感を生み出します。
目で見て、肌で感じ、舌で味わってこそ、当店の料理のおいしさは成り立つのです。
ぜひ五感を通して、お食事の時間をお楽しみください。
私は高校の調理科の学生だった16歳の時から人生の半分以上を、
料理のひとつのカテゴリー「フランス料理」に費やしてきました。
フランス料理から食べ物をおいしくする方法を学び、
たくさんの料理法を習得しました。
料理人生の中にはつらいことや、きつい時もたくさんありました。
ただ、それ以上に料理を考えているだけでワクワクしたり、
お客様においしいと言ってもらえるだけで疲れが吹っ飛んだりと、
負けないくらい幸せな時間がありました。
それでもいつしか、おいしい料理、きれいな料理を作ることに力を注ぐあまり、
食べる人のからだのことまで考えが及んでいないことに気が付いたのです。
料理人が本当に提案しなければいけないことは、
「何を食べてもらうか」ではなく、
「どう食べてもらうか」ではないでしょうか。
大切な家族には無農薬野菜を食べさせたい―。
無農薬や有機栽培、色々な健康食品がある中で自分に合うものを見つけたい―。
健康や美容に気を遣っているおしゃれなライフスタイルを手に入れたい―。
そんな理想と現実を比べた時、少しだけ息苦しくなりませんか?
その息苦しさの原因を取り除く方法…。
それは、あなたに合った「食べ方」を知ることです。
そして私が携わるライフフードデザイナーとは、
そんな食べ方でちょっと息苦しくなっている人たちの
それぞれに合った「食べ方」をおすすめする仕事です。
岡部 勝義
Katsuyoshi Okabe
浅草花川戸のライフフードレストラン「et vous?」のオーナーシェフであり、
ライフフードを提唱するライフフードデザイナー。
家族3世代が安心してひとつのテーブルを囲める“ライフフード”を、日々研究しながらつくっています。
[経歴]
- 1996年
- 高校調理科を卒業後、鎌倉市大船のレストラン・ドゥミで修業
- 2000年
- 目黒雅叙園入社、元西洋料理部料理長の仲田一途氏に師事
- 2003年
- 横浜のレストラン・ストラスブールに副料理長として入社
- 2006年
- ストラスブール新店舗開店にともない、本店の料理長に就任
- 2010年
- 国際テタンジェコンクールにおいて世界3位の実績がある総料理長に料理理論を学ぶため浦和ロイヤルパインズホテルに入社
- 2013年
- 浅草花川戸にライフフードレストラン「et vous?」をオープン
- 2017年
- 茶道裏千家 茶名「宗勝」を拝受
- 2017年
- et vous?の一部を改装し、「Vegetable&Zakka OAGARI OSAGARI(オアガリ オサガリ)」をオープン